新天地での挫折
亜熱帯に属するような気候の自治体に社会人採用の求人を見つけて、無事合格したところまでは良かったです。
また、担当業務についても、過去の経験を活かすことのできる分野であったことから、即戦力として従事することができ、人事担当には頭が上がりません。
しかし、次第に以下のような問題が生じてきます。
1.家具がカビる。何なら家全体がカビる。
入居した家は、民家を2世帯に貸し出せるようにリフォームしたような物件で、内装棟は新築とは言わないまでも、清潔な状態であったのですが、常に湿度が一定以上に保たれているような気候等の影響で、随所にカビが発生するようになり、衛生面だけでなく、段々と健康面でも懸念が生じるようになっていきました。
2.地元住民とのつきあい。
家は、上記の通り、2世帯住宅のような作りとなっていたのですが、相手方の世帯の方と様々な点で衝突するような出来事が生じました。(細かな内容までは割愛します。また、いつか追記することもあるかもしれません。)
そのほか、自治会や消防団、祭り等への参加圧力が強く、断るためには相当の精神的な負荷を感じていました。なお、この点については、田舎の自治体に移る時点で、覚悟をしておくべきであったと、反省しています。
3.コスパが悪い。
まず収入面については、従前の自治体は都心部で、地域手当があったのですが、それが丸々なくなるため、大きく減少しました。ただこれは当然に覚悟していたため、特段不満等はありません。
次に支出面ですが、家賃については、元々住んでいた地域よりも安価な物件に入居できました。しかし、大した差ではありませんでした。入居の需要は明らかに少ないのですが、供給もまた圧倒的に少ない結果、差し引きで大差ないというよう状態であるように感じました。
食費については、大きめのチェーンのスーパー一店舗に地域住民全員の食が支えられてるような状態で、業務スーパーなどの格安店などはないため、むしろ移住前よりも上がりました。
光熱水費についても、割高となるプロパンしか選択肢がないため、その分負担が増えました。
その他、交通費や通信費などについても、かかり増しになる要素があり、もちろん地域によって様々だとは思いますが、都市部のほうがよっぽど資産を積み上げやすい環境にあると実感できました。(ただ、都市部であるほど浪費しやすい装置も多いため、それに引き込まれない努力は別途必要かもしれません。)
そして3度目へ・・・
そんなこんなで移住して半年もたつころには、次の再就職先を探す日々が続いていました。
公務員自体が合わないのかどうかを確認するための再就職先で、私生活面での適性を否定されるとは思ってもみませんでした。
こうなると、ザ・田舎的な自治体は除いた、それなりに都会の自治体で、社会人採用の試験を受けることが必要となりましたが、中々ハードルが高いです。
様々な戦略を立て、結果としては概ね望み通りの特性を持った自治体に就職することができましたが、どのようにして勝ち取ったのかは、また機会がありましたら投稿できればと思います。