公務員(凡人)が30代後半でセミリタイアしてみた

仕事に心を折られた猫好き公務員が、何とか貯めた4,000万円を元手にセミリタイアを開始してみたブログ

金融所得FIREへの逆風になるのか

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FIRE界隈には望ましくないニュースが話題に

 かねてより話題はありましたが、金融所得を保険料の算定に参入することへの動きがあったようですね。

news.yahoo.co.jp

 

 目的は、社会保障財源の確保と、確定申告等の有無による不公平の是正ということになるでしょうが、実現した場合には、配当金等の金融所得を基礎としたFIREにはかなりの逆風となることが見込まれます。

 

 税金等の計算上優遇されている年金所得のほかに、多額の配当金等の金融所得を得ている高齢者に、より多くの社会保障費を負担してもらうという面もあるかと思いますが、まだ社会保障給付をほぼ受けていない若年を中心とした層にとっては、純粋な増税です。

 

実現可能性について

 ただ、この制度を実現するには、相当のハードルがあると見込まれます。

 

  • 証券口座や銀行口座と個人との紐づけが困難
  • 損失が出ている場合の取り扱い
  • それなりの反発が見込まれる

 

 2点目は制度設計面の話で、3点目は政治家の立場・心情的な話なので、技術的な意味でのハードルは1点目となります。

 

 証券口座の個人(マイナンバー)との紐づけは、ほぼ完了していますが、銀行口座については、個人の選択制となっているという認識です。

 そうした状況下で、改めて銀行口座についても個人との紐づけをするには、選択制とした前言を撤回して、マイナンバーを全て登録するか、市町村で利子等の情報を個人に紐づける作業を毎年しなければなりませんが、現実的ではないと感じます。

 

 すると、銀行口座については聖域として、証券口座のみを保険料等の算定に参入するという選択肢が生まれると思いますが、片手落ちも良いところでしょう。それでも「不公平の是正に一歩前進」などの理屈がまかり通りそうなのが怖いですが。

 

まとめという名の愚痴

 本件について思うところを述べさせてもらうと、確定申告等の有無による不公平の是正と言えば聞こえはいいですが、今更も良いところなんですよ。

 金融所得関係は毎年のように制度が変わるので、「現行制度になってから」とは言いずらいですが、特に譲渡所得関係の申告不要なんて何十年たってると思っているんですか。

 

 また、年金制度の崩壊などでもよく言われる話ですが、現在年金を受給している世代は、受給額に比して負担が少なくて済んだ世代なわけで、そうした世代を主な受益者とする社会保障費の負担の増大を賄うために、その他の世代へ負担を転嫁するのは、いい加減にしてほしいと思います。

 

 社会保障財源が厳しいのなら、まず医療費の窓口負担や、介護給付の本人負担の引上げ、生活保護の金額と対象者の見直し等により、歳出を削っていただきたいです。

 

 いずれにせよ、実現は容易ではないと思いますし、実現するにしても、時期は当分先であり、その規模についても、よくよく配慮されると確信していますので、動向を注視したいと思います。

 

 上手く舵を取らないと、高齢者は、数年の負担増でこの世を去り、中途半端なFIRE民は淘汰され、真の富裕層は海外に居を移すという結果を招きそうな予感がひしひしとします。

 

 以上、本日もここまでお読みいただき、ありがとうございました。また後日お会いできれば幸いです。

 

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